Japanese Red Cross Medical Center Emergency and Critical Care Medicine Center

局地災害と広域災害(一般編)

被災地の範囲を元に分類すると、大きく局地災害と広域災害に分けることができます。文字通り、局地災害は局所的な災害であり、広範な地域にわたる災害です。ここに明確な線引きは難しいと思いますが、ひとつにはインフラの被災という観点があると思われます。

すなわち、局地災害は例として電車の脱線事故やバスの横転事故などをイメージするとよいでしょう。電車が脱線しようとも、周辺も電話が通じないとか断水するとかという影響は通常あり得ません。したがって、近隣の医療機関は機能が低下することは考え難いです。

その一方で広域災害の例としてはやはり大規模な地震を考えるとよいでしょう。電話も通じず、水もガスも電気も使えない状況では、近隣の医療機関も提供できる医療が限定されることも充分にあり得ます。医療機関そのものが被災することもあります。

局地災害か広域災害なのかを大まかにとらえることは、災害対応の助けになると考えられます。

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